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明日のチケット(第181話)

明日のチケット(第181話)_b0314689_11442270.jpeg映像は写真に変わる。ジムが虎二頭と写っている。《成長とともに、動物の調教、ジャグリングや、高所でのアクロバットなど、マークが望むようなパフォーマンスもそれなりに出来るようになって行き、やがて団員のケイトと結婚。間も無く、マークは団長の座を若いジムに引き継いだ。》ナレーションの後にマークの声で「実際にはまだ頼りないところもあったが、それがまたいいんじゃないかと決めたんだ。」映像はナレーションに合わせ、二人の結婚披露宴での写真が数枚並んだ。翌年、長女のディアナが誕生。当時撮影された実際のビデオ映像が挟まれのち、再現ドラマへと戻る。ジムとケイトの部屋、オルゴールがズームして音楽が流れる。カメラが引くと、5歳になったディアナの子役の女の子が楽しそうに、部屋で遊んだり、外に出たり、そこらじゅうを駆け回っている。部屋には小さな男の子。1月に生まれた長男アレックス。ジムが喜んで抱っこして、テントや動物のところに連れて歩いては、動物に触れさせ、くすぐると笑って喜ぶ姿が流れる。「お前は何が上手にできるかな。」目尻を下げている。けれど生まれてまだ半年ほどの赤ん坊は、ディアナの遊び相手にはならない。とにかくあちこちに走り回って、体力自慢のケイトも音をあげるほど。「ディアナ、待ちなさい!転んでケガするわよ!」ため息をついてベンチに腰を下ろす。アレックスの世話に、ディアナの面倒、気温も上がり日差しが照りつける。毎日アレックスがおとなしく眠ってくれているうちに家事を済ませて、目が離せないディアナの相手をする。団内の細々した用も挟まってケイトがとにかく忙しい日々を送る様子がドラマで流れたのち、ケイト本人のコメントの画面になる。「ほんの・・・数分でした。ディアナが急にテントの裏手の方に行ってしまって、連れ戻そうと少し、部屋を離れたんです・・・。アレックスは眠っていました。暑かったので扉は開けていました。」映像は、赤ん坊のアレックスだけがぽつんと部屋のベビーベッドで寝ている様子を映し出していた。
# by kigaruni_eokaku | 2023-04-15 21:22 | 物語 | Comments(0)
冬中葉っぱを増やしていたペチュニアが、いくつかツボミをつけ始めました。途中まで、これは雑草か、ペチュニアか、とずっと観察していました。植えたわけじゃなく、いつのまにか、ふた株育っていたからです。最近まで葉っぱばかりしげらせていたのが、急にツボミをつけました。まだ、何色かわかりません。去年植えていた銀河の星みたいな柄のか、はたまた白か?今のところ白っぽい。けど、白は植えたことないので、なんでここで咲くのか、不思議だし。うちの脈絡のないベランダ花壇には、時々こういうことが起きます。
# by kigaruni_eokaku | 2023-04-12 20:34 | いろいろ | Comments(0)

明日のチケット(第180話)

明日のチケット(第180話)_b0314689_11453822.jpeg共有スペースに、ジムがレンタルして来た、大きなテレビが置かれて、スイッチがつけられて音声が小さめに出されて、今はCMが流れている。自室で見る以外の半分くらいの団員がひしめいて座っていた。みんな一様に緊張した面持ちで黙っている。「私、綺麗に映ってるかしら。」沈黙を破ったのはマーメイド。アゴをクッとあげて、美女が気取る表情で、目線をねっとり左右に動かした。ケビンがちろりとマーメイドを見てから、又テレビの方を向いて、「きっと、画面いっぱいに美しく映ってるよ。マダ〜ム。」肩をすくめた。「当然よね。」マーメイドはケビンの皮肉めいた言い方も意に介さず、得意げに自慢の髪のウェーブに手を当てた。長いCMが明けると、見慣れたワンダーランドサーカスのテントが映し出された。みんな食い入るように見つめていた。画面が切り替わり、モールの高い所から撮影したらしき、俯瞰で撮影された映像に変わり、音楽が入った。ホルストの組曲惑星から、木星の冒頭、弦楽器がキラキラと華々しく流れる中、団員たちの本番に向けての練習での真剣な眼差と、鮮やかな身のこなし、そして本番で拍手を浴びている様子、出番前のバックステージの仄暗い場所で打ち合わせる姿、光と影が次々と印象的に刻まれていく。やがて音楽が少し下がると落ち着いた低めの声の女性アナウンサーのナレーションが語り始める。《私たちの心を魅了する、サーカスの非日常の華やかで巧みな演技。 その裏には、常に最高にパフォーマンスを発揮するために日々己を研ぎ上げる団員たちの真摯な姿があります。》音楽が消えて映像がホワイトアウトする。静かなピアノ曲がかすかに流れ、机の上で開かれる古いアルバム。四人家族が写っている。明るく調子の良さそうな父親、細身のキリッとした美人の母親、丸顔でゆるいカーブのかかった髪、目がくりっとした少女、宗教画の天使のように髪がクルクルと強い癖っ毛の小さな男の子。《ワンダーランドサーカスは、現在の団長、ジム・ポートランス氏の父親である、マーク・ポートランス氏が創設しました。動物と演技者の小さな集団だったものを、地道に人材育成を重ね、動物たちを集めて、現在のサーカスへと成長させました。マークには二人の子供たち、長女のローズ、長男のジム。》ナレーターの声がそこまで語ると、カメラはアルバムの中の二人の子供にズームする。「娘のローズは、いつまでたっても、いくら練習しても逆立ちも玉乗りも出来ない。いやはやー困ったね。あの時は。」画面に映っているのは写真のまま、そう冗談ぽく語る声の主はマークだった。画面が切り替わり、今いる南の島の海辺のウッドデッキでディレクターチェアに腰掛けたマークが現れた。「娘を団員にすることは、じきに諦めたよ。そのかわり、彼女は頭が良くてね。学校の先生なりたいっていうから、進学させた。弟のジムは、正直ずば抜けた才能は無くて地味な子だったけど、動物の扱いが幼い時から自然で、見てるとこちらまで和む感じでね。他の演技も、よく練習させてやれば、どうにかできるようになって行く、そんな子だったもんで、意外とこいつはものになるかもしれないなって。」マークが息子の幼い時を思い出して優しく笑った。
# by kigaruni_eokaku | 2023-04-10 18:45 | 物語 | Comments(0)
明日のチケット載せると言いながら・・つぶやく猫_b0314689_20565259.jpeg
明日のチケット載せるはずが、絵を描いてしまった。またしても猫(笑)。だが、時間置いて見たら色々気になり出しました。描き直したい。明日のチケットは明日?ほんとかよ。ほんとです。それにしても、あの人もこの人も色々と書きたくて、ダラダラなっちゃってて、いかんなって。ま、次回はひとまずドキュメンタリーの特番を見てる気持ちで、想像力働かせて見ていただけたらと思います。ところで、話は全然変わりますが、JRに乗るのが超ー苦手で、毎回、ミステリートレイン状態。行きたい駅に一発で行けない。乗り換え方がわからない。乗るホームがわからない。スマホの乗り換え案内で見て行っても、着いたら電車が遅れております、とかアナウンスあって、いきなり応用問題。私が乗ろうとした時刻の電車じゃないやつが、遅れてやってくる。え?キミは一体いつ発のどこ行きだ??そして乗り換え駅着いたら、どれに乗ることになるの??もはや車掌さん頼み。これ、○○行きますか?止まりますか?とくに急いではないけど、乗り換えた方が速いんですか?乗り換えるなら何番ホームですか?どこ行きに乗ればいいですか?分かりにくいならやめときますけど・・・。的な話に。どんだけバカなの?って感じも否めないですが、私には尼崎の存在がいらつく。阪急のように、宝塚は宝塚、神戸は神戸、線路を共有するなっ!って。しかも東西線とやらがまた私を迷宮へ連れ込む。昔みたいに片町でいいわっ!って思う。繋がってなくていいと。ややこしくてかなわない。そして、信じていた、分かっていたはずの阪急にまで、やられた。まっていたホームじゃないとこから電車が!!なんでやねん!!見事置いて行かれた。やはりでかいミッフィーを買えばよかったかなぁ。関係ないわ。(−_−;)
# by kigaruni_eokaku | 2023-04-09 21:21 | イラスト | Comments(0)
朝と夕方は、裏起毛でホッとする。昼間は脱いで荷物になる。ま、でも真夏よりは何百倍も、良い季節です。さて、明日のチケット、読んでくださっている優しいあなた。いつもありがとうございます😊明日続きを載せられたらと思っています。いよいよ、どんだけ引っ張るんだ、のスーザンの作った特番です。団長ジムは先に見ていますが、他のメンバーはみんな初めて。当の主人公バートもどんな心境なのか。母親がやったことは、団に波紋を投げたりしないのか、心穏やかではないですよ。はてさて、どうやりますやら。
# by kigaruni_eokaku | 2023-04-08 22:16 | いろいろ | Comments(0)

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