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2018年 09月 12日 ( 2 )

8話の挿絵について

こんばんは。お話を読んで頂いてる方、ありがとうございます。
すみません。8話のイラスト、うっかり間違えて9話のを先に描いてしまったので、後日載せますね。(⌒-⌒; )なにやってんだか。

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by kigaruni_eokaku | 2018-09-12 22:10 | 物語 | Comments(0)
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バートは店の中のガラス細工を見回し指差して、「このオルゴール、僕、知ってるんです。」お父さんは不思議そうに「ほう。どこで見たんだい?」「ワンダーランドサーカスの団長のお嬢さんの部屋です。」「団長さん、なんて名前だね。」「ジム・ポートランスです。」「うっはははは!それはいい。今は団長になってるのか。彼は。私が知ってるのはまだ、父親に指導を仰ぎながら、広報だか、企画だかをしていたころの若いジムだ。」「団長を知ってるんですね!」お父さんは少し空を見るような表情をして、昔を思い出しながら、「ああ、はじめてのお子さんであるお嬢さんが生まれたときに、ちょうどワンダーランドサーカスがこの町の広場で興行していてね。近所のパン屋に来たついでに偶然ジムがうちに立寄って。このオルゴールが気に入ったのだが、中にサーカスのテントや、動物を入れて欲しいと言ってね。当時はこれのように、」お父さんは商品を一つ取り、「花だけを入れていたんで、できるかどうかも分からないし、断ったんだけど、どうしても作ってくれと、やってみてくれって、大事にするからと言われてね。何度も無理だって言ったんだけど。」そう言うと、バートはちょっと恥ずかしくなって頰を少し赤くして「なんか・・・今日の僕みたいですね。」お父さんは「そう言えば、そうだな。」笑い、バートの顔を覗き込んだ。「それで、ジムがあんまりしつこいから、根負けして、言う通りの物を考えて色々作ってみたら、出来たんだ。そしたら、どうだい。結構いいじゃないか。楽しそうで、夢があって。だから、ジムにこれをうちの既製品として商品化させてほしいとお願いしたんだ。そうしたら、彼はこう言った『必ずテントにワンダーランドサーカスの文字をいれてくれるならいい』って。」そう言ってお父さんは大笑い。昔の二人を想像して一緒に笑ったバートは「そうだったんですね。オルゴールは、ずっと大事にされて、今はこの町で生まれたお嬢さんの子供がこれを見て、聴きながら昼寝しています。」お父さんは感慨深く笑みして、「本当にうれしいことだね。で、今日は息子に用だったね。昔話が長くなってすまないね。な、ミカエル、彼の頼みを聞いてあげたらどうだ。」息子をたしなめる。「子供の小遣いで買える駄菓子じゃないんだから。」なかなかウンとは言わない。バートは「僕は販売対象として、大人を考えています。恋が叶うキャンディーとして大人の人に買ってもらうつもりです。」ミカエルは眉間にシワを寄せて、「そんなこと勝手に・・・。」お父さん「面白そうじゃないか。お前の作品をじっくり眺めてくれるんじゃないか?誰かに恋している人には、余計にきれいに、神秘的にみえたりしてな。私は効果あるとおもうけどな。」ミカエルは父君の助言に、やっと「条件付きだ。おれがつける値段で売ること、期間は1ヶ月間だけ。」バートは何度もうなづいて「はい、ありがとうございます!あのー、これ、ダニエルの店でもらってから何度も食べようと思ったんですが、もったいなくて食べられなくて・・・ながめてました。でも、ミカエルさんにも会えたし、食べます。」ワクワクした子供のような顔のバートにミカエルが「悪いけどなー、見た目だけじゃないんだ、このキャンディーはな、」なにやら語りそうになるミカエルに、バートが固まっていると、お父さん「理屈ばかり達者になりおって。かまわんから食べなさい。」早口で言うと、バートはキャンディーを舐めてみて思わず声をあげる。「ああっ。」ミカエルが自慢げな顔をして、「分かったか。うまいだろう。そこらのおばあさんが売ってる駄菓子とは違うってことだ。」バートは真剣な顔でミカエルを見て、「全くその通りです。」素直なバートにやっとミカエルが「今度、ダニエルの店に行くときにお前の分も持っていく。」それだけ言うとカーテンの向こうの自分の店の方に戻って行ってしまった。
小声で父親が、「やれやれ。失礼したね。バートくん。これからサーカスに戻るのかい?」「いいえ。今日は久しぶりに実家の母の所に。」「そうか。サーカスに居たらそうそう里帰りはできないものな。それなら、これを君のお母さんに。」そう言って棚から女性の掌に乗るくらいの花が入った小さなガラス細工のオルゴールを取って、箱に入れるとバートに差し出した。バートは恐縮して「こんな高価な品を頂くわけには!」箱をお父さんの方に押し返す。「きみは、私にとても良い便りを届けてくれた。そのお礼だから遠慮しないで持って行きなさい。」少し間がありバートは笑みを浮かべて「ありがとうございます。団長に、今日のこと伝えますね。」深々と頭を下げて店を後にした。


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by kigaruni_eokaku | 2018-09-12 22:04 | 物語 | Comments(0)

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