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いつのまにか二駅歩いてる?!

いつのまにか二駅歩いてる?!_b0314689_22542011.jpeg長期休暇、どんな風に過ごしておられますか。私は何ら赤いとか、令和とか関係ない普通?いや、独自の?カレンダーで過ごしていて、今日は仕事で、一回しかちゃんと足で行った事がない、クライアントさんとの約束の場所へ。これで三回目だけど、たまたま車で送ってもらったりしたから、道がうろ覚えだった。しかも最後に歩いたのは夜。真っ暗。しかも住宅地。完璧なまでに迷った。駅から遠い事は把握していたのでひたすら西へ西へと歩いたけど、それらしき風景に出会えぬまま、ハッと番地を見たら、二駅先の番地が書いてあった。「なんですと!?」(O_O)仕方ないからまた来た道戻り、東へ東へ。知らない人に道を尋ねたら合ってますよ、ここをずっとまっすぐですよ、と言われ歩いていたらドンドン細くなり、犬道?猫道?になり、不安になりながら道なりに住宅地を歩いていたらやっと、わかる場所になった。
遅れますとは連絡入れたものの、二駅近くも歩くとはバカじゃないの!?と自分で自分を褒めてあげたいではなく、罵倒する気分になりましたが、良い運動にはなったかも知れません。あまり楽しいウォーキングではありませんが。
帰りはまた迷わないよう、今日は記憶しようと思ったけれど、やはり真っ暗。大きな家ほど電灯をあまりつけないからますます暗い。たまにあたたかいいろの灯りが見える窓や昔見たようなノスタルジックなお店があると、ほっとする。住宅街の夜というのはちょっと不思議な気配を感じます。どこかに帰りたくなる感じです。私がそんな奇妙な空気を感じさせる風景の中で帰りたくなるのは、もちろん自宅も大好きなんですが、やはりこういう不思議トンネルの向こうには母がいた家。無条件にご飯待ちをしてくれてましたが、当たり前ではありませんね。
母は偉大です。実家は母がいなくなると色がなくなり室温が下がったような血管がないようなそんな感じになりましたね。出るにあたりの、未練は皆無にさせてくれた。

安部公房さんの、赤い繭?でしたか、教科書にも載っていた不思議な短編小説にこの夕方のどこかに帰りたくなる話があって、奇妙な話だったけど、すごくわかるなと当時も感じたのを思い出します。
わたしには、不思議な不思議な、現実と非現実の入り口があるのが夕方から夜の、知らない住宅街です。

by kigaruni_eokaku | 2019-04-30 19:51 | いろいろ | Comments(0)

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