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明日のチケット(第31話)雪雲劇場2

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(僕は、いつだって、ずっと愛されてた!)自分の親“達“がどれくらい自分の心配をしたのだろうと改めて気付き、考えているとどちらの両親にも感謝しかなく、(幼い時に僕を失った団長とケイト、僕がいなくなってもきっと心の中にはいつも置いてくれていただろう。それから戸籍上、これから何らかの隔たりと共に僕を失う育ててくれた両親、その両方がずっと僕の身を案じてくれていたんだ!)膝の上のサラの温もりが伝わって来る。「行こうか。ごめんね。お待たせ。」「もう泣かない?大丈夫?」「うん。泣かない。」サラの頭を撫でてキスをするとバートは「エディー、その、上のブランコゆっくり下ろしてここに合わせてくれない?」エディーが「いいけど、大丈夫か?」「うん。多分ハシゴを降りるより安全だよ。僕とサラが乗ったらそっと徐々にネットの上に下ろしてほしい。」エディーがブランコをバートとサラのそばに寄せてくれ、バートはそのままそうっとサラと2人ブランコに座って「オッケー!下ろして!」数分後に地上に降りるとディアナが「サラ!どうして!いたずらじゃ済まないのよ。」サラの小さな両肩をつかまえ怒っている。バートが間に入って「ディアナ、サラはすごく反省していたから、もう叱らないであげて。」バートに黙ってうなづきながら、エディーが「サラ、謝りなさい。ママと、マーメイドと、バートに。」サラはうつむいてからみんなの顔を見て「ごめんなさい」それからまたエディーが「何がごめんなさいか分かってる?」「うん。もうグランパが、上って良いって言うまで絶対にあそこには上がらない。」か細いけれどしっかりした口調でそう言った。「よし。そうだ。分かったな。絶対だぞ。その代わりに、今度ちゃんとお前に、パパとママと一緒にお客さんの前に出られるように何か教えてやるから。」そう言うと自分を見上げていたサラを抱き上げて、「どこもケガしたりしてないか?」「うん。パパ、ごめんね。」サラがそう言うと、エディーは愛おしそうに抱きしめた。ディアナは緊張の糸が切れ、脱力して涙を流しながら「マーメイド、バート、ごめんね。ありがとう。」言うとエディーと娘の所に行った。
マーメイドが、深いため息をつくと、椅子に座り込む「どうなるかと思っちゃったわ。親って大変ね。」バートも隣に座って「本当だね。でもすごいよね。何もかもより、大事なんだから。子供の将来のためには優しいだけじゃダメだし。」「私のパパはもう死んじゃって、いないから、サラが羨ましいわ。」「そうなんだ。寂しいね。」「そうよ。私のこと、本当に愛してくれてみんなに自慢してくれていたんだから。」「そっか。素敵なお父さんだったんだね。」「でも、私がサーカスのスターになったのは、見てくれたし、すっごく喜んでくれていたから、これからも私がお客さんに拍手をもらえば、きっといつか会えた時にまた褒めてもらえると思うと、寂しくないし、がんばれるのよ。さ、今夜の稽古をしなくちゃね。じゃあね。」ブラウスのフリルを揺らして、テントの外に出て行った。
バートは、ジャックが納得して、と話していたことがすこしずつ、分かり始めた気がしていた。

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by kigaruni_eokaku | 2018-12-02 15:16 | 物語 | Comments(0)

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