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こんばんは。昨日、郵便物を投函するために、自宅から歩いていたら、進行方向から来る年配のご婦人が、こんにちは、と感じよく挨拶をしてくださった。知らない人です。きっと、私が駅から徒歩でここまで歩いて来た、自分はその逆で今から駅まで歩く、いわば仲間と思って挨拶をしてくださったのかなと推測する。実は全然歩いてないけど(^_^;)。私も研修で鍛えた(どんな研修や!)笑顔でこんにちはと挨拶をかえしました。
車がしょっちゅう走って、歩道のない道なので、イタチか猫みたいに溝ふたを歩いたりしながらポストへ。
ポストから帰る途中、あれ?また、あのご婦人だ。ハンカチを落としたみたいで、とおっしゃって、歩いて来た道を戻っておられた。見つかりますように!とお声がけして、すれ違いました。
今回は相手の方からご挨拶をいただきましたが、たいてい近所では挨拶をしておく。ゴミ出しでも、バス停へ行く途中のワンちゃんの散歩の人にも。近所でなく友達のマンションに行った時などにエレベーターで会う人にも。
防犯にもなるし。もちろん無視する人もありますが、それは慣れてるので、平気。思いがけず気持ちよく対応してもらうと幸せな気持ちになりますね。

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# by kigaruni_eokaku | 2018-11-16 19:07 | いろいろ | Comments(0)
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バートは、母を送って列車に乗るのを見届けてから、一人、サーカスに戻る道を歩いていた。帰る道の途中のバス停にはジャックがいたが、気が付かずにボーっと歩いていた。「おい、バート。」ジャックの方が声をかけると初めて気づいて「あ、ジャック。おはよう。」バートが返事をした。「朝早くから、こんなとこで何してるんだ?」「ああ、昨日、サーカスを観に来ていた母親を駅まで見送りに来てたんだ。」「そうか。昨夜は、おまえ、すごかったな。おれは、本当に驚いたんだ。やるじゃんか。」「ああ、ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいよ。」「なんだよ、マジで褒めてんだぞ。もっと嬉しそうにしろよ。せっかく初舞台を立派にやってのけたというのに、なんだその浮かない顔は。」「あ、いや・・。ちょっと・・ね。」バートが口ごもっていると、バスがやって来た。バスに乗らなければならないジャックが早口で「お前、昼休み、あるか。」「うん。あるよ。」「わかった。昼休みに、ダニエルの店の隣のカフェで待ってろ。昼、おごってやるから。」それだけ言うとバスに乗り込んだ。歩道を歩くバートの横を過ぎて行くバスの中からジャックが手を振ったのも気づかず歩いている。(あいつ、何、ぼーっとしてるんだ。やっぱり変だ。)バートは、母親にはああ言ったものの、まだ、自分の身に起きたことを抱えきれずにいた。(戻ってどんな顔をしたらいいんだろう。)あゆみはどんどん遅くなっていたけれど、じきにサーカスに、着いてしまった。裏門の門扉を開けて中に入ると、もう、みんなそこここでウォーミングアップをしている。ピエロのマックスが「おはよう、昨日はおつかれさん。ダンとケビンが、もう少しショーアップ出来る変更を考えてるらしいから、着替えたらテントの東側においで。」(いつも通りだ。マックスは、何も聞いてないのかな・・・?)「ねぇ、マックス。」「なんだい。」「あのさ、僕のこと・・・、何か、聞いてる?」「何?何かやらかしたのか。」「なにもしてないよ。分かった。東側だね。」自分の部屋へ戻って着替えて出ると、「あ、バート。」ソフィアが犬たちを連れているのと出会った。「おはよう。ソフィア。」「おはよ。聞いたよ、お父さんから。あなたの話。」「えっ。」それ以上何も言えずにいるバート。「びっくりしちゃった。まさか、自分にお兄ちゃんがいるとは。しかもそれが、バートだったなんてさ。まだ、信じられない。」「僕のお母さんがとんでもないことしちゃって、本当にごめん。」ソフィアが笑って、「それ、バートが謝ること?違うじゃない。あ。アレックスか。」「ア、アレックス・・・って、僕の名前・・・?」なんとも言えない表情のバートにソフィアが「そうだよ。父さんと母さんがあなたに付けた名前。でもさ、名前なんて関係ないよね。バートだって、アレックスだってあなたの存在には変わりなし。」清々しくそう言うソフィアに「ありがとう。」とは言ったものの、ソフィアのいっていることは分かっているし、励ましてくれているのも分かっているのに、まだ曇った表情を消せない。「いつまでもそんな顔してないで、元気出しなよ〜。バートは何も失ってないでしょう?失ってないどころか、こんな可愛い妹と、綺麗で賢いお姉さんが出来たわけでさ。」「可愛い妹?」バートが言うと、「そこはいちいち引っかからなくていい所。私ね、また、本番の公演で、演技をしたいって考えてるの。」犬を抱き上げ、撫でながら、ソフィアが言うと「身体は、大丈夫なの?」バートが心配そうな顔をする。「うん、そりゃ、激しいアクロバティックなことはしない方がいいとは思うから、私なりに出来るパフォーマンスを。バートも応援してね。本当はやりたい気持ちと、怖い気持ちが半々・・・なんだ。だから。」バートは表情を和らげて、「ソフィアなら、出来るよ。」「その顔だよ。バート。さぁさぁ、早く行かないと、ダンとケビンに雷を落とされるわよ。それ行け〜!」ソフィアがバートの背中を押した。
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# by kigaruni_eokaku | 2018-11-14 22:44 | Comments(0)

カレー臭、消える

こんばんは。見事にぶちまけた、カレーパウダーのにおいとの戦いが、終わった。
ずっといたら、いまいち鼻が慣れてわからなくなるのだけど、今日帰宅したら、全然ちがう!助かったー。もう、我が家はカレー屋さんになったのかと諦めていたが、なんか、不思議なことに、カレー臭とともに、台所独特のにおいが消えて、ちょっとヒノキみたいな、木みたいなにおいに変化してるような。
まぁ、他人様が来たら、やはりまだ、何このカレー臭!ってレベルなのかもしれませんが。(笑)

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# by kigaruni_eokaku | 2018-11-13 20:16 | いろいろ | Comments(0)
昨夜、カレーパウダーを台所でうっかりぶちまけた。片付けて、拭き掃除もしたけど、においが台所から抜けなくて、下手なカレー屋さんよりカレーのにおいがする。
しかし、こぼしたキャビネットの中は大して臭わない。
同じように拭いたのに。不思議。
こぼれて困る物のフタは、きちんとしめておきましょう。
いつぜんぶ消えるんだろう。。。

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# by kigaruni_eokaku | 2018-11-12 23:39 | いろいろ | Comments(0)
「困ったなぁ。でもとにかくもう、泣かないでよ。母さん。」バートはメアリーにハンカチを持たせた。「さっきは大声出してごめん。大丈夫?大丈夫じゃない、よね。」食事に手を付けないメアリーに、「母さん、食べて。ね。団長とケイトには、僕からも謝るから。」(この子が、謝る?)メアリーは顔をあげて、先刻、バートが団長とケイトに真実を話した時の様子を必死に尋ねたのは、彼らのことを心配してのことだと思っていたが、もちろんそれもあっただろうが、それよりも更に、メアリー自身が二人に責められて辛い思いをしたのではないかと心配してくれていたのだと、改めて気づかされた。言葉が出てこなかった。「団長とケイトが、して欲しいように、するよ。母さん・・・。それでいいよね?」「バート、・・・。」「僕は・・・僕だから。大丈夫だから・・・。」(この子は私がしたことの罪を一緒につぐなうつもりだ・・・。そんなことはさせられない。)「大丈夫じゃないわよ!母さんが甘えてた。ずっと。あんたにも、お父さんにも、・・それから団長さんと奥様にも。あなたは、あなたがしたいようにすればいい。団長さんも最後はそうおっしゃったの。」「母さん・・・。」泣くのをやめた母親の顔を、バートは驚き、目を大きくして見つめた。「あなたが、背負う荷じゃない。つぐないは、私だけがすることだから。」バートは冷めたコーヒーを少し飲んでから、「母さん、僕にだってできることがある。一人で背負わないと約束して。」真っ直ぐに母親を見てそう言う息子に、ジムとケイト、それからバート自身にも酷い裏切りをしたそんな自分にまでやさしさを示せるこの息子は、自分には勿体ない息子だと、メアリーは自分の弱さを恥じて、気を強く持ち直し、バートの手を握り涙を浮かべて笑った。

サーカスでは、団長のジムがディアナと夫のエディー、ソフィアを自室に呼んでいた。ソフィアが「父さん、何か改まった話?」ソファーにすとんと座った。ジムは深呼吸してから「アレックスが見つかった。」その一言にピンときたのは、ディアナだけだった。「お父さん?アレックスが見つかったって、どういうこと?いつ?どこで?もう会ったの?」立て続けに質問した。ソフィアは「アレックスって?」キョトン顔で問う。エディーも同様に首を傾けている。ジムは三人の方を向いて、「ソフィア、おまえの兄さんだよ。ディアナが6歳の時に忽然といなくなった、私の息子だ。」「えぇ?!」ソフィアは横に座っていたディアナの腕を思わず強く掴む。「ソフィア、痛いよ。」「あ、ごめん。私が生まれるずっと前だよね?」ジムがいきさつを話すと、「お姉ちゃん、知っていたのに、なんで言ってくれなかったの?」「それは、お父さんお母さん、当時の団員さん、みんなで話し合って、捜査は続けるけれど、アレックスはローズおばさんの所に元気で暮らしているということにしようと決めたから。それ以上は聞かないし、話すことはなかったの。もう、会えないかも知れないって思っていたし、本当に悲しかったから。」ソフィアは当時のまだ幼かったディアナの気持ちを思い、切なくなった。「それで、アレックスは・・?私たちも会えるの?」ソフィアが恐る恐る尋ねた。ジムは頷いて、三人を一人ずつ見て「バートが、アレックスだったんだ。」「バ、バート!?」ソフィアの声がひっくり返る。続けて、「じゃあ、バートが私のお兄ちゃんってことになるの?」ジムは首を縦に振り「そうだよ。そういうことになるね。」「バートが、お兄ちゃんだなんて、今更、思えないよ。」ジムはソフィアの肩にそっと手を置いて、「思えなくても、それは当然だろう。仕方がない。」ディアナはしみじみとした様子で「・・見つかって、よかったよ・・。私も肩の荷が下りたよ。誰にもずっと言えなかったけど、辛かった。あの日、私がお母さんを困らせずに大人しくしていたら、アレックスの面倒を見ていたら、と後悔ばかりしていたから・・・。アレックスが怖い目に遭っていたらどうしよう、どこかで寂しがって泣いているかも知れない、って考えて、子供の頃、夜に幾度となく泣いていた。サラが生まれてからは、もっと深い意味を持って、私の中で強く引っかかるようになって。」話を聞いていたエディーが、ディアナの肩を抱き「バートが・・その時の、アレックスだっただなんて、信じられないけど、もうディアナは苦しまなくて良くなったんだね。辛かったんだね・・・。」ディアナが声を出さずに泣き始め、エディーが慰める。「お義父さん、事情は分かりました。僕らは一旦、自分たちの部屋に戻らせてもらってもかまいませんか。」「ああ、構わないよ。すまないね。急に呼び出してこんな話をして。」「いえ・・。」ジムはディアナを気遣って「もし、今日のプログラムを変えるようなら、そうするから言ってくれ。」ディアナは顔をあげ、「・・お父さん。心配しないで。私なら、できるわよ。」それだけ言うと、エディーと部屋を出た。
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ソフィアとジムが残り、「ね、父さん、私、バートが自分のお兄ちゃんだなんて、すぐにはちょっと思えないけど・・・どっちかって言うと弟みたいだし、でも、どこの誰がお兄ちゃんになるより、バートならいいかなって。お兄ちゃんが、バートで良かったよ。」それだけ言うと、部屋を出た。

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# by kigaruni_eokaku | 2018-11-11 17:41 | 物語 | Comments(0)

苦手な物。の話

こんにちは。
私が数年前から苦手な物、それは車の明るすぎるヘッドライトです。皆さんはイヤじゃないですか?気にしたこと、ないですか?
ハイビームにしていなくても、眩しすぎて周りがホワイトアウトしてしまう程の明るさです。ここ数年増えました。車の方はフロントガラスが多少スモーク効いてますか?眩しくないんですかねぇ。バイク乗りにはかなり厳しい。
市販のまま乗って頂いていれば、眩しくないのに、わざわざみなさん替えてはるんですよね、きっと。
平らなまっすぐな道でも正面から照らされたら厳しいですが、緩いカーブとか、急坂道!またはその合わせ技。登って来る対向車にやられたら、殺意が芽生えます。しかもおそらくハイビームで向かって来る。あんたはいいけど、私は全くなんも見えねー!ってなるから、左端の白線見ます。
細い道では、路肩に歩行者の方がいたりします。マジでホワイトアウトは怖いですわ。
都会にあんな光量は要らないと思うから、考えて規定を作って、取り締まって欲しい。
ちなみに自転車もいま、このタイプ急増中。あんなに小さいのに、威力は絶大。
それより、夜にわんちゃんの散歩してる人、わんちゃん本人、に明るい点滅ライトなどをぶら下げて欲しいな。この前、ハイビーム過ぎてすぐ、目の前に真っ黒な服の飼い主さんと濃い色のわんちゃんが急に居て、びっくりしました。よろしくおねがいいたします。って誰に頼んでるんだろう(苦笑)。



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# by kigaruni_eokaku | 2018-11-10 11:55 | いろいろ | Comments(0)
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初舞台を無事におえた翌朝、バートは母親と駅までの街路樹が美しい、石畳の道を歩いていた。まだ、朝が早いので、ひと気は少ない。バートが「昨日は眠れた?狭かったでしょう?ごめんね。」そう言うと笑った。メアリーは浮かない顔をしながら少し笑みを作って、「あのね、バート・・・。」「どうしたの?」「駅に着いたら、あなたに話がある。」笑みは消えていた。
駅に着いて、カフェテラスで朝食を前に、手を付ける様子もなくメアリーは「バート・・・、母さんは、あなたの本当の・・・親じゃない・・・。」「それ、何の冗談?」バートはゆで卵をテーブルにぶつけて殻をむく手を止めないで笑っていた。「あなたが赤ちゃんの時・・・、他の人の所にいたあなたを・・・私が、自分の子供にしてしまった・・・。」母親の口から出た言葉がにわかには飲み込めず、ただ手を止めて「母さん、どういうこと?わかるように、言ってくれる?」メアリーは当時の自分のこと、耐えられない悲しみに死のうとまで思っていたことをバートに話し、「もし、あの時、あなたが泣いていなかったら、私はあのまま死に場所を探していたと思う。」そう言った。「母さんが辛かったのは分かるけど、じゃあ、僕の、本当の両親は・・・どこの誰なの?」バートがすっかり顔色をなくしているのを見て、メアリーは俯いて泣きながら「ごめんね、ごめんね。母さんが悪かった・・・。」「ね・・・誰?僕の両親は。母さんっ!知ってるんでしょう!?」立ち上がってメアリーに強く言うと「あなたの本当の両親は、ワンダーランドサーカスの団長さん夫妻・・・。」バートは驚きすぎて危うく床に尻もちつきそうになるのを、さっきの大声で立ち止まっていたウエイターがとっさに支えた。「大丈夫ですか?」「す、すみません。」椅子を確認してから座り直し、声のトーンを下げて「団長とケイトが!?僕の両親!?って母さん。えっ!?」バートはコップの水を全部飲んで、大きな息をして「なんでそんな・・・今まで黙ってたの?母さん・・・。団長とケイトは知っているの?」「ええ・・・。昨日、お伝えしたわ。」「二人はなんて?」「え?ああ・・・」メアリーは、バートが自分の身に起きたとんでもない状況より、団長とケイトを心配しているのが分かり、「申し訳ないと思ってる・・・。」噛み合わない返答をすると、バートは「母さん!母さんが死にたくなるくらい自分の子供が大切で、失って辛かったのと同じように、きっと、団長とケイトも同じだったんじゃないの?なんで・・・そんなことしたんだよ・・・。」バートは頭を抱えうつむいて唇をかみしめた。「私は、どうかしていた。あの日・・。みんなの人生を狂わせた。団長さんと奥様にはどれだけお詫びしても足りない・・・。あなたを返してほしいと言われたわ。」バートが顔をあげて母親を見ると、ずっと苦悩の表情で唇を震わせ、真っ赤な目をして涙を落としていた。

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# by kigaruni_eokaku | 2018-11-04 21:23 | 物語 | Comments(0)

b0314689_17484898.jpeg後半の大きなプログラムもつつがなく終わり、無事その日の公演が終了した。団長はメアリーに「今日はバートの所に泊まってください。同室の者は、ほかの団員の部屋へ行くように言ってありますから。久し振りに彼とゆっくり過ごしてください。一泊して、明朝、バートに駅まで送ってもらうといいですよ。」と告げた。程なく、バートが着替えてやって来て「母さん、お店の片付けが終わったら部屋へ案内するから先にみんなと食事してて。」「ああ、分かりましたよ。」メアリーが答えると、団長がちょうど通りがかった女性団員に、案内を頼むと快く応じて連れて行ってくれた。団長はバートに「おつかれさん。おめでとう。よく出来た。お前らしい、清々しい演技だった。これからもどんどん技を磨いて、頑張ってサーカスを盛り上げてくれよ。」団長にそう言われてバートは「ありがとうございます。無我夢中で。みんながしっかり教えてくれたから、なんとか出来ました。今日は大きな失敗しなくてホッとしてますよ。」苦笑いした。団長はちょっと涙目で笑って「失敗がなんだ。怪我さえしないでいてくれたら、失敗なんて構わない。自信を持って飛べ。それで十分だから。」最後の一言は優しく言うと、小さい子にするように頭を撫でた。バートは胸が一杯になった。
ジャックはワンダーランドサーカスの全編を初めて通しで観て、気持ちは大きく変わった。観てしまうと気持ちが偏ると、ずっと観ないでいたが、観ないのも不公平で調査不足ではないかと思い、観てみようと思った。個人的にどうのではなく、残すべきものだと実感した。何とか融資できる現実的な決定打はないかと思い巡らせつつ、帰途についていたが、そのまま帰宅するには妙に心にテンションが上がったままで、ダニエルの店に寄り道することにした。「とりあえず、いつもの、頂戴。」ママがグラスを棚から取る「あら、いらっしゃい。」ジャックは煙草に火をつけて深く息を吐きだしながら、今日のチケットの半券をながめていた。ママが飲み物をカウンターに置いて「ん?バートの所のサーカスのチケットね。観ないって言ってたのに、観て来たの?」「ああ・・・観て来たよ。バートが初めてお客さんの前でパフォーマンスをしたしな。」煙草の灰をトントンと灰皿に落とし、言葉少ないジャックにママは、「えっ?そうなの?じゃあ近いうちに観に行かなきゃ。それで、どう?、サーカスはとっても良かったでしょう?」「うん。面白かった。すごく。」「そうよー。夢があるし、元気出るでしょう?私は大好き。ずっとこの町にいて欲しいくらい。」ジャックも同じように思い始めていた。今夜も満席ではなかったが、来ている客は一様に楽しんでいたし。(なくなったら・・・ソフィアの活躍する姿は見れないんだなぁ・・・。)ふと、そう考えて「あ・・・。」結構大きな声が出てしまう。返事なく考え込んでいたジャックが急に声を上げたので、ママが少し驚いて近寄って「なーに?」「いや・・・なんでもない。」くわえていた煙草を灰皿に押し付けて、(俺・・・今日、ソフィアがバートにハグした時、一瞬ジェラってたなー。なんでバートに・・。てゆーか、あの二人、仲良すぎだろう。ソフィアが優しいんだ、そうだ、そうなんだ。あーイライラする。)ゴチャゴチャ考えてグラスの酒を飲み干し、「もう一杯〜!」ママが微笑して「ペース早いわね。適当にしといてよ。」たしなめた。

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# by kigaruni_eokaku | 2018-11-01 18:45 | 物語 | Comments(0)
こんばんは。昨日足の中指と人差し指、って人は指さないけど、ドアにぶつけました。ドアを閉めたい私の手と、当たるから引っ込めないといけない足がタイミング、ズレてました。足が1秒ほど遅かった。ガンっ!
足はドアの下に激突。痛すぎて思わず出る声は、まさにマイケル・ジャクソン。「アウ!」もう、地味なのに痛すぎて、こんな時、日本語は出ません。

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# by kigaruni_eokaku | 2018-10-31 22:47 | いろいろ | Comments(0)
少女は酒に酔う両親の目を盗んで、慌てて森にかけだしました。結婚する気などなかったからです。それよりただ少年に会いたかったのです。森の湖のそばに、少年はいつものように座っていました。少女は、結婚の話をする気はありませんでした。少年は彼女を見つけて歩み寄り、「今日も、叱られたの?大丈夫?」そう尋ねました。「叱られていないから、心配しないで。」少女はかすかに微笑んでから、真顔になり、勇気を振り絞って、「私、ずっとここにいてはいけないかな?」少年は、あっ、というように口を開いて、何か話そうとしてからギュッと唇をむすんでしまいました。「いてはいけないのね。」少女が目に溜めていた涙をポトリと落としました。「違うんだ、僕もきみにここにいて欲しいんだ。だけど・・」「分かった。じゃ、勝手にいるわ。」少女はそっぽを向いて座り込んでしまいました。「僕は、僕のことをずっと見守ってくれている人と大切な約束をしてる。」少女は、事情はわからないけど自分が少年を本当に困らせているんだと思いなおし、涙を拭いて立ち上がって「ごめんなさい。帰るね。」トボトボと元来た道を帰り始めました。
彼女を追いかけることが出来ないほど、少年は泣いていました。
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少女が帰ってしまい、少年は月の光の下、一人でいることが、こんなに淋しいことなんだと気付いてしまいました。彼女に会うまではそんなことを思ったことがなかったのに。
少年は、少女に本当のことを話さなければいけないのかもしれないと思いました。(今度彼女が来たら、話そう・・・)
ずっと大昔の月夜に、空から激しく光りながら小さな星のかけらが、静かな湖面に落ちました。幾歳月も流れた後、そのかけらは美しい青い恐竜になりました。恐竜は心の中で、月と話をすることができました。月は、澄んだ水の中をなめらかに泳ぐ恐竜の姿がきれいでとても気に入っていましたが、湖の中ばかりにいてはつまらないだろうと、月の光がさす間だけ人間の姿にしてやろうと約束しました。少年の姿になった恐竜は、嬉しそうに夜の野原を駆けまわったり、歌を歌ったり、木に登ったりしました。しかしその姿のまま、朝日を浴びてしまうようなことがあれば、それは自分の命が消えるときだと言いました。そうして月は美しい青い恐竜と不思議な心の交流をしながら、長い年月を楽しみました。湖の周りが人間に開発されそうになった時には、人間の思考を操ったり妖しい光を降らせて、人間が森に足を踏み入れないように仕向けました。おかげで森と湖は開発を免れ、月夜には人間の少年となって一人、湖のほとりで、風を感じたり、動物たちとふれあったりして穏やかに暮らしていました。大変幸せでした。
それが、少女と出会って、変わってしまったのでした。自分は普通の人間ではないということは、彼にとってこれまで何の問題もありませんでしたが、少女を幸せにしたいと思った途端自分は彼女のために何も出来ないと思ってしまい、悲しくなったのでした。翌日、彼女が来るのを待ちました。来ないかもしれないと思いながら。少女は少年の様子が気になっていました。彼の様子を思い出すと、もう行かない方がいいのではともしばらく悩みましたが、両親に気づかれないようにやはり家を抜け出しました。
森に行くと少年は木にもたれてぽつんと座っていました。その姿はこれまで見た彼の姿の中で一番寂しそうで、消え入りそうにはかなく見えました。少女はそっと近づいて「ごめんね、来ちゃった。」隣に座りました。「あ。」少年はほっとしたような顔をしました。それから静かな口調で「信じてもらえないかもしれないけれど、僕の話を聞いてくれる?」そう言いました。少女はだまってうなずきました。少年はおそるおそる自分のことを話しました。話を聞いた少女は、その突拍子も無い話の内容にも関わらず、「じゃあ、私があなたの所に来る。湖で暮らす。それならいいでしょう?お願いだから一緒に居させて。」少女は聞き届けてもらえない願いだとは思いながらも真剣に少年に話しました。すると少年は「一つだけ方法がある。だけど、きみはぼくと同じようになってしまって、普通の人間には戻れない。・・・それでもいいのなら。この話を聞いてから最初に巡ってくる満月の夜にこの湖の水を飲んで祈るんだ。チャンスはその一度きり。その時に祈らなければ、次はもうない。それだけじゃなく、その満月の翌日、朝日をあびてしまうと、きみは僕のことを全部・・・忘れる。そして二度と森にも湖にも来れない。」(次の満月の夜・・・その日は、隣町の工場長の息子と結婚式をあげる日)なんという巡り合わせかと少女はぞくっと身が震えました。少年は続けて「それから、約束の日まで、僕らは会ってはいけないんだ。」少年の言葉に、少女は強い覚悟と、自分の気持ちが強く確かでないと、願いは叶わないのだと思いました。
数日が経ち、満月の日の昼間、少女は良く晴れた青空の下、隣町の工場長の息子との結婚式、馬車から花を買ってくれた青年に会いました。彼は、声にたがわぬ大変人の良さそうな、優しい人でした。(この人なら、もしかしたら自分を幸せにしてくれるかもしれない。)明るい日の光の下にいると少年との出来事が全部夢のように思えて来るのです。真っ白の衣装を着せられて、祝福してくれる大勢の人々に囲まれているとますます少年が幻の人のように思えて、今夜、全てのものを投げ捨てて走って行っても少年がいないような気すらして来るのでした。そこへ花屋が青く美しい花を届けに来ました。その花はまさに少年のイメージそのものでした。少女は花束を受け取って、「あの、これは誰からの・・・?」聞くと花屋は「昨日の夜、店のしまいがけに、あんたくらいの年格好の男がここへ届けてくれと。名前は聞いていないよ。」そうつっけんどんに言うと去って行きました。少女は少年が幻なんかじゃないことを確信しました。その瞬間に涙が後から後から頬を伝って流れ落ちました。少年との約束で今日まで一度も会っていませんでしたから勿論結婚のことも彼の耳に入る訳はないのです。けれど届いた花束には不思議なことに、結婚おめでとうとメッセージが入っていたのです。引き止める結婚相手の声を遠くに聞きながら、少女は走り出していました。結婚式は、隣町の工場のすぐ横の綺麗な広場でおこなわれようとしていました。いつもの森まではかなりの距離がありました。少女は花嫁衣装のまま一生懸命走りました。段々太陽が西に傾きはじめました。月がのぼる頃にやっと森に着きました。少年の歌がかすかに聞こえています。森の奥に入っていくと、少年が歌いながら、湖の水の中へ歩いて入って行く所でした。「待って!」後ろから少女が息を切らせながら叫ぶと少年は振り返り驚いた表情をしてから、感慨深そうな目をしていました。少女は「お願い!私を連れてって!!」必死に声をかけました。満月が二人を照らしました。少年は湖の水を両手ですくって、少女に飲ませました。それから少女の手をとってうなずくと、少女も微笑んでうなずきました。そして一緒に祈って、湖に入って行きました。
静かに波を寄せる湖を、月はいつものようにキラキラとやわらかい光で包んでいました。


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# by kigaruni_eokaku | 2018-10-30 23:21 | 物語 | Comments(0)

イラスト教室のレポート 自作のイラスト、手作り品の紹介など。


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