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ハイジがフランクフルトに行くような、帰るような_b0314689_14490579.jpeg
仕事に出る時に、最寄駅から目的地に向かう電車に乗っていると、いつもハイジがフランクフルトに行くシーンが思い浮かぶ。山が段々離れて行き、都会に出る景色が広がる。電車の大きな窓は、カーブを曲がる時にグーッと景色が変わって行く。山々が新旧の住宅やオフィスビルが犇めく地域に突入して行く。心のBGMはハイジの作品の中で、山を美しいとか懐かしむ時にかかるちょっと切なく、きれいな、短調の、最後は静かな長調で閉じられるメロディ。車窓の動く景色はダイナミックで面白くもあり、何度体験しても、毎回飽きずに眺めてしまいますが、やはり思うのは、ハイジと同じく早く山に帰りたい(笑)。だから帰りは電車が山に突っ込んで行くと、すごくホッとします。親が明らかに山派で、小さい頃から山ばかり遊びに行っていたから、自分も山派。まじめに登山とかじゃなく、小さい川べり、仄暗い雑木林、森林公園の芝生などでお弁当食べたり、花や虫を見つけたりしてのんびりと過ごす。今は宅地造成が進み、山は削り取られてだいぶ様変わり。あんだけ家建てて、買える人が居るんだな、日本人金持ちだな、私以外、って禿げて行く山が気の毒になるばかり。木が減るとまた更に暑くなる。空いてる家に住むか、古けりゃそれ壊して、そこに新しく建てて住めば良かろうに!と思いますが、ダメなんですかね。***ハイジを描いてみましたが、シンプルな絵のようで、かなり難しかったです。
# by kigaruni_eokaku | 2023-08-13 06:53 | いろいろ | Comments(0)

明日のチケット(第194話)

フォックス家の近くの公園、子供たちが数人遊ぶ昼下がり。ベンチに腰を下ろす、ジョージの姿。横顔の目線の先には元気に遊ぶ幼い子供。「私は、自分なりに子育てに全力を尽くした、と言っても」一旦言葉を切って、首を横に振ってから「仕事柄、妻にほとんど任せっきりであったと、認めなくてはなりません。私がもう少し、いえもっと、妻と息子のそばに居てやれたらと思ってなりません。色んなことに気づいてやれたのではないかと。」静かなギターの音が流れて、映像はジョージから公園の全景へと変わり、少し離れた山々をとらえた。***とある小さな田舎の駅に映像は切り替わる。そこはメアリーの生まれ故郷の町。ナレーションが入って〈メアリーにとって大切な場所にほど近い駅。今日はバートと待ち合わせをしてその場所へ向かう。〉田舎町は、緑豊かで、家々もまばらだった。〈メアリーが行き着いた場所は彼女の本当の息子の眠る場所〉ジャンが撮影した、実際のスーザンたちとバートが訪れた時の会話の様子が流れ始める。本当の自分の事情、気持ちをバートに全て語るメアリーにバートが応える。「辛かったんだね・・・、母さん。本当に・・。けどね、ポートランス家の人たちも辛かったんだよ。子供がいなくなる同じ悲しみをふいに受けて。長い間苦しんでいたんだよ。赤ん坊の僕にはわからないけど、あちらの両親も姉も。心に傷を負った。」メアリーはうつむいて、黙って涙を落としながら何度も頷く。ジャンは、バートとメアリーの様子を撮影しながら息をするのを忘れそうになっていた。「僕は・・・幸せに暮らした。18年間。でも、それはとっても有難いけど、申し訳ないんだ。本当の“バート”にもポートランスの両親にも・・・。」「それは!」メアリーが顔をあげて「それはあなたが自分を責めることではないわ。バート!」「たとえそうじゃなくても、僕は母さんの、メアリー・フォックスの子供だから、親のしたことに、責任を感じるし、一緒にポートランスの両親にお詫びをしたい気持ちになるんだ。僕は母さんの、・・・子だから!」バートが涙でいっぱいの目を見開き、強い声で言った。「ごめん、ごめんね・・、バート。母さんが、あなたまで・・苦しめた・・自分勝手な幸せにために・・・。」バートはメアリーの両肩を掴み「母さん、嘘はどこまで行っても嘘なんだ。どんなに取り繕っても、嘘が真実に取って代わることはないんだ。だから・・・父さんに“バート”が亡くなった時、僕は本当のことを話して欲しかった。父さんはショックを受けたかもしれないけど、きっと母さんを支えて理解して励ましてくれたと思う。どうして父さんを信じられなかったの?」「赤ちゃんが生まれた時に、それはとても喜んで、私はなんて幸せなんだ、ああ、幸せだ!って言ってた。あなたも知っている通り、父さんは家を空けがちな仕事だったから、遠い場所での長い勤務を終えて帰ってくると、子供を抱きしめて、しみじみと、その愛情を全て注いでいるようだった。そんなあの人を見ていたから、赤ちゃんが急に亡くなって、あの人が帰った時に、とても言えないと思った。自分のせいで亡くなったんだ、あんなに喜んでいたジョージを、私が傷つける。あの子の所に行こう、死のうって思ってた。そんな気持ちであてもなく歩いていた時にあなたの声が聞こえて、発作的に連れてきてしまった。そのまま・・・言い出せなかった、本当はあの子はもう居ないんです、なんて・・・。」「母さん、急な病で眠ってる間に突然亡くなる赤ん坊を誰が救える?母さんの責任じゃないだろう?」「ごめんね、バート、ごめん。」メアリーはバートにすがりつくようにして謝り続けた。「母さん、僕が今日ここに来たのは、何のためだと思う?僕は“約束”するために来たんだ。『バート・フォックス』くんに。」「約・・束・・?」メアリーが震える小さな声で呟いた。「そうだよ。母さんを責めるためじゃない。本物のバートに僕は君の父さんと母さんの子供であることは生涯やめないって約束しに来たんだ。勿論僕は真実を知った以上、アレックス・ポートランスに戻らないといけないけど、ジムとケイトが僕の本当のお父さんとお母さんだから。でも、僕を18年間育ててくれた父さんと母さんも紛れも無い・・、両親・・だ・・・。経緯はどうあれ、『バート』の受けるはずだった幸福を僕は全身で受けて生きて来れた。始まりは間違っていても、母さんがその後、僕を、父さんと真剣に育ててくれたことの中には嘘も偽りもなかった。だから、僕も自分の正直な気持ちで『バート』に約束するんだ。『安心して。僕が君の代わりに受けた幸福を、君の父さんと母さんに返していくよって』地面に崩れ落ちてしまったメアリーをバートが手を取って立たせて、「そのかわり、ちゃんと、必ずちゃんと、ジムとケイトに償ってほしい。」バートはメアリーの手をギュッと握って励ますようにそう言った。***自宅で番組を見ていたジャックは、「あの日、そういうことだったのか・・・。それにしても、こいつは本当に・・・。」一人つぶやいて、自分がカフェスタンドで拾ったバートがひどく具合が悪そうだった、あの日を思い出した。バートの気持ちを思って胸が痛む。出会った頃は、経営が大きく傾いていたワンダーランドサーカスを、いかに痛手を少なく畳ませるかばかり考えて通いつめていた自分が、今では借金返済のお目付役という本来の仕事を忘れそうになるほどだ。懸命に技術を磨く新入団員バートに出会い、過去の事故で心に傷がありながらも美しく愛らしいソフィアに出会い、ジャックの気持ちは変化した。ワンダーランドサーカスが損失を最小限にその姿を消すよりも、しっかりと再生する姿を見たいと強く思うようになった。このドキュメンタリーを通じて、どうかバートの二つの家族が、受け入れ難い過去と現実を乗り越えて、これからの人生をいつわりなく豊かにしていけるように願ってやまなかった。
# by kigaruni_eokaku | 2023-08-11 22:04 | 物語 | Comments(0)
ブログ内展示について。ご案内_b0314689_22402639.jpeg
先日、展示の話を書きましたが、2回に分けてやろうかなと思います。まず一つ目は、これまでダラダラ、長々と書いているお話、『明日のチケット』の挿絵イラストの展示をしてみようかと思いつきました。最近は挿絵が1話につき1枚、ではない時もありますが、割と長く毎回必ず1枚の挿絵を付けていました。その挿絵が結構な枚数溜まったなぁと。そりゃまぁ、このブログをひっくり返して、順番に見ていただくことも勿論可能ですが、そんなことも面倒ですし、気に入っている作品をピックアップしていくつか見てもらえたらいいかなぁと。読んでくださってる方も、なんだそれは?って方も、なんとなく見て頂けたら幸いです。さて第二弾は、シャムさんたちのロードムービー絵本風のイラストとプラスアルファで行きたいと思います。よろしくお願いします^_^
# by kigaruni_eokaku | 2023-08-10 20:49 | イラスト | Comments(0)

9月には展示をしたいな

体調が元に戻って、とにかく胸を撫で下ろす。しんどい時に、中々治らなくてやる気も出ないとぶつぶつ言っていたら、母がその状況を、よく、『欲も徳もない』と言い、『治ったら身体が勝手に動き出す』と言ってました。まさにそんな感じで、体調が良くなって来ると、あ、アイロンしたいとか、アレを作って食べようとか動き始めた。よかったなと思います。そんなこんなで、関係ないですが、9月にまたイラスト展が開けたらいいなと思います。とはいっても、梅田の、中崎町の、三宮の、阿倍野の、どこそこではなく、このブログで(笑)。そのうちご案内画像を作りたいと思います。
# by kigaruni_eokaku | 2023-08-08 23:48 | いろいろ | Comments(0)

旅に出たいネコ

旅に出たいネコ_b0314689_12551975.jpeg
そもそも人混みが苦手なので、こんな繁忙期に旅に出たいとは、全く思いません(−_−;)。とくに今は体調も絶不調ですし。出来れば一般的な人たちがワイワイ🎵と旅に行くハイシーズンじゃないときに、ふらっと、こっそり、静かなとこに行きたい。夏は毎年墓参りくらいしか行ってなかった。それも山の中だし。楽しみはサービスエリア、道の駅の、お土産コーナー^_^。まんじゅうやお菓子などのほかに、なんかちょっと風変わりなというか、名産品でもなんでもないけど可愛い物とか、地元の方の手作りの何かとかを見るのがワクワクしました。そして何故か買ってしまうフェイクファーのポンポン。見てると癒されるからつい買ってしまう。(苦笑)親にはまたしょうもないものを買ってとぶちぶち言われて。田舎の旧国道とか県道沿いにある食堂も風情があり、ああ、夏が来たなと思います。なんか普段はこんなに混まないんだろうね、って感じの、ホールの人のわたわたぶりと、運ばれて来た巻き寿司のご飯があったかいとか(^◇^;)。思ってた以上にお客さん来たの?みたいな。(笑)今夏は実際にどこか行くより、テレビの旅物でほっこり、お腹がグーです。
# by kigaruni_eokaku | 2023-08-06 13:16 | イラスト | Comments(0)

自作のイラスト・物語、手作り品の紹介など。


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